みなみたかきとくよしにし

九州福岡中心に活動。時々大分、長崎、熊本。演劇、踊り、舞台のあれこれ、日常 和音の脳内掻き出し。

有終の美ー肥後琵琶、人形浄瑠璃

クラスをもたせて頂いている高校では毎年、2年生が授業の中で人形浄瑠璃を練習し、上演する。


約20分とは言え、操る人形によっては右手右脚遣いと左手左足遣い、2人での操作→一人→周りの転換との合わせナドナド、演るにはたくさんの段取りがある。
プロアマ関係なく、舞台をやっている人からしたらそれが普通でも、高校生のみんなには大変。
太夫はおらず、ちょっと聞き取りにくいテープにあわせて演じるため内容も入りにくい。


私は3年生のクラスだけど、毎年必ず観に行く。毎年違う演じ方を楽しみに。
正直、最初みた年の肥後琵琶(学校ではこうよぶことが多い)は、本当に体験を主としお客さまはオマケくらいの印象を受けた。
が、今年の肥後琵琶は、全然違った。


教室をしっかり劇的空間にするための工夫、気配り。
外部からのお客さまへの丁寧な対応。
加えられた演出。
人形の扱いは2年前の生徒たちがすごくうまかった印象だけど、一人ひとりの集中力と、何より前説の生徒がとてもとても良かった!
…指導された松浦先生と池上先生のコンビも。笑


今年は特例で、一年生も一緒に加わっての肥後琵琶になった。

何年も続けてきたこの行事も今年が最後。
来年無理にやるより、しっかり出来た今回で終わりにしたいという先生方の思いもあって


統廃合という現実がどんどん迫ってくる。
来年度、私はクラスを持てるかな…
まだわからない。
来年度から学年が減り、先生の人数も減る。

本当の終わりまで見届けたい。